出産ドゥーラトレーニング@ニューヨーク

11月中旬、ニューヨークに渡り、DONA International認定プログラムの出産ドゥーラトレーニングを受けてきました。
IMG_1557.jpg 
DONAは、世界最大のドゥーラ養成団体で、出産・産後ドゥーラ、母乳サポートなど様々な認定プログラムがあり、全米各地で開催されています。

そもそもドゥーラとは → CRNドゥーラ研究室「ドゥーラの役割と実践」(外部リンク)

1510535322527.jpg
私が参加したのは、ニューヨークの中心マンハッタンの対岸、ブルックリンにある養成校。

1510535039171.jpg 
養成プログラムは、事前の必読書と資料を読み込んだ上で、3日間、朝から夜まで毎日10時間!

短期集中だから日本からも参加できましたが、逆に言えばそれだけギュッと凝縮されたハードなプログラム。(まあ、私の講座も7時間x2日間のびっしりです・・。受講していただくみなさん、改めてすごい!)

朝から・・、
IMG_1602.jpg

夜まで・・。
1510719160119.jpg 
講師による講義は、妊娠・分娩・産後の女性の状態、医療体制のお話、ドゥーラが介入する意義などを中心に進められていきます。

しかし、欧米スタイルなので、講義の途中でも、どんどんと皆、自分の経験や意見を発言していきます。そしてどんどんと脱線していきます。拾い集めていくのが大変!笑

IMG_1617.jpg 
途中途中で、テーマごとに、参加者で小グループになり、ディスカッション。

IMG_1624.jpg 
ドゥーラとして、産痛緩和、分娩促進の実技練習もありました。

ディスカッションは、私の乏しい英語能力では、言いたいことの半分が限界でしたが、実技になるととたんに張り切る。笑

IMG_1619.jpg 
サプライズで、ペニー・シムキン先生によるネット講義もあり、私をふくめて皆、大喜びでした!


アメリカでの出産施設は、おそらく州によって異なると思われますが、NYでは、病院(医師と看護師のみ、助産師はいない)、バースセンター(助産師のみ)、その他(自宅出産など)となり、ほとんどの妊婦さんが病院での出産を選択するようです。

病院での出産は、こちらにも書かれていますが、医療介入(帝王切開、促進剤、静脈麻酔、硬膜外麻酔など)の割合が高くなるか、逆に存分なケアが受けられない不満も多く、その反動から「自然な出産」を求める自然回帰志向が生まれ、ドゥーラもそこに付随して発展してきたと思われます。

また貧富の差、人種差別など、文化的背景も根本にあります。


それに比べて、日本はアメリカよりずっと「自然な出産(=医療介入の少ない)」です。
「痛みを感じてこそよい母親になる」という風潮が未だ根強く残っているような国です。

そして、「自然な出産」が主流でありながら、妊産婦さんや赤ちゃんの周産期死亡率は世界で最も低いというすばらしい国です。(本当にすばらしい・・)


しかしそれでも、相対的適応の帝王切開率は増加し、そこにはマンパワー不足の問題もあるように、日本には日本の周産期環境にローカライズしたドゥーラが必要だと思っています。



「mothering the mother(mothering=お母さんが子供をお世話する、育てる)」


正直、3日間ですぐに現場に出れるような深い内容ではありませんでしたが、ドゥーラの立ち位置を改めて気づくトレーニングでした。資格取得は重要視していませんでしたが、やはり取りたくなってきました。さて、2年以内に諸々の課題を提出しないと!

スポンサーサイト

aromatopia 7月号に寄稿

お知らせです。


308337.jpg 

米国シアトルでのワークショップ、「性虐待のサバイバーの方が、妊娠・出産・産後を迎えたとき、ドゥーラとしてのケアについて」執筆しました。


世界的にドゥーラを牽引されている、理学療法士のペニー・シムキン氏と、来日の際に浅草観光をご一緒した、マリッジ&ファミリーセラピストのフィリス・クラウス氏のおふたりから学んだこと、机を並べたアメリカのドゥーラのお話など、5000字という文字数の中に、目一杯、詰め込んで書きました。笑


7月25日発売なので、興味のある方はぜひごらんください!

左:フィリス・クラウス先生、右:ペニー・シムキン先生
IMG_0604.jpg 


いよいよ忘年会のシーズン到来・・

昨日は、美人化計画の日本一早い忘年会(自称、エビデンスなし・笑)に参加してきました。

15078897_1782366902003067_2946047012949616785_n.jpg 

桜井先生、同じく産婦人科医の宗田聡先生をはじめとするドクターの方々、理学療法士、薬剤師、鍼灸師など医療関係の方に、webコンテンツ運営、雑誌、製薬会社など、たくさんの職種の方とご一緒できて、とてもたのしい時間を過ごすことができました。


私は、いわゆるオフ会や、同業者・異業種交流会のような会は苦手で、ほとんど参加したことがないのですが、たいせつな人との繋がりは大事にしていきたい、と改めて思いました。


神宮外苑前の銀杏並木も、まさに見頃。
きれいな黄色に色づいていました。

IMG_0276.jpg 


赤ちゃん部屋のおばけ

先週末は、名古屋の日本福祉大学で行われた、フォレンジック看護学会の学術集会に参加してまいりました。



名古屋のローカルなところにあり、ちょっとうろうろ・・
でも、キャンパスは、とても新しくキレイでした。
IMG_0007.jpg 
「専門職と非専門職の連携」が大テーマで、「ポジティブな出産経験と暴力のない次世代」という基調講演。


「ポジティブな出産」ということで、「出産ドゥーラ*」の日本での普及検討のため、養成プログラムの体験ワークショップもあり、アメリカのドゥーラ協会であるDONA Internationalからトレーナーのデボラ女史が来日されました。

*出産ドゥーラとは、私が産婦人科でおこなっているような、おもに出産時に産婦さんをケアする非医療者のこと


↓デボラさんに合谷を指圧されながら、バランスボールに乗って、陣痛を逃している妊婦(=私)のデモンストレーション。
Attachment-1_201609150946514dd.png 
そもそも、フォレンジック看護学会は、虐待や暴力などの被害者への支援を医療の面から考えていく学会。それが、なぜ、出産時に着目しているのか。


その答えは、
「赤ちゃん部屋のおばけ」にありました。


赤ちゃん部屋のおばけ
自分の乳幼児期に不幸な体験 をもつ母親は、赤ちゃんの泣き声などによって 自らの過去の不幸な体験(記憶)がフラッシュ バック(想起)し、泣いている赤ちゃんを自分 の過去に生じた葛藤的関係(対象)として重ね てみてしまう。

母親にとって幼少期が辛い経験であった場合、 不安や恐怖、苛立ちといった嫌悪感、乳児の障害や疾患など発達的な問題、流産や死産、早産などの経験から起こるどうしようもない感情が沸き起こる。つまり、そのとき生じた感情や問題は、母親にとって「お化け」として表現され ている。(引用元:目白大学 Selma Fraibergの倫理・治療アプローチ


結果、赤ちゃんをかわいがることができない。
これが世代間の虐待の連鎖、つまり、母から子へ、そのまた子へと繋がってしまう。

それを断ち切るには、まずはポジティブな出産経験が必要である、ということでした。

その他、性犯罪の被害者、パートナーからのDV被害者などにも、出産サポートが有効であるとのお話。

特にDV被害にあっている方に、産後の振り返りをおこなうと、痛かったとか辛かったなどの感想すらなく、出産時の記憶がまったくないとのこと。(常に夫に対して気が張っているので、痛みすら記憶にとどまらない・・ToT)


ドゥーラを、虐待や暴力被害という観点から考えたことがなかったのですが、同じ女性としても、ぜひともサポートしたいと願いました。

プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

≫ マタニティセラピストスクール

≫ Facebook

http://maternity-school.com/

検索フォーム

QRコード

QR