骨盤調整は、まずは緩めること

昨日は、産後アロマトリートメント講座をおこないました。
久しぶりに少人数での開講となり、おひとりおひとりとじっくりと向き合うことができた時間となりました。

奇しくも、皆さん、セラピスト経験が豊富で、自宅サロン経営の方ばかりで、いろいろとシェアできることがありました。

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*超不安定なカメラの位置の都合で、みんな中腰!笑


産後ケアといえば、「骨盤!」というほど、数年前からフィーチャーされています。
なにはともあれ骨盤を閉めましょう、的な情報も氾濫しています。

そして、産後のクライアントからの骨盤ケアのニーズも、そんな情報に流されて、必然的に非常に高くなります。
実際、私のいる産婦人科サロンでも、産後の骨盤ケアのコースは一番の売れ筋。

ただし、セラピストの方でしたら、骨盤は締め付ければよいというものではないことは、ご存知なはず。


産後アロマトリートメント講座では、まずは、「緩める」ということから始めていきます。
24時間休みなく育児を続けている状態で、体も心もガチガチです。
クライアントが自らの体液バランスで緩んでしまう手技を取り入れています。

そして、緩んだところから、今度は正しく引き締めていくように導きます。



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セラピストが妊娠したら、施術は大丈夫?



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受講生の方からよく聞かれる質問で、

「セラピスト自身が妊娠した場合、お客様にトリートメントをしてもよいのでしょうか。」

というものがあります。

これは、画一的にはお答えできないのですが、まずはそのセラピストの体調が一番の判断ポイントとなると思います。当然ながら、切迫早産など、何らかのトラブルを抱えているようなら、お休みされた方がよいです。

ただし、体調が順調で妊娠経過の良好なセラピストであっても、やはり長時間のトリートメントは体に対する負担も大きいので、セラピストが「疲労」を感じるようでしたら、無理をしないようにします。
後期に入って、お腹が大きくなると、お客様側に気を遣わせてしまうこともあります。


また、

「セラピストが妊娠した場合、精油は使用して問題ないですか。」

という質問もよくいただきます。

これに関しても、やはり画一的にお答えすることはできません。
使用する精油、精油の皮膚からの吸収、吸気からの吸収、精油による堕胎の危険性、胎児の催奇形性など多種多様な要因を、セラピストの妊娠週数、施術方法などと照らし合わせ、複層的に判断する必要があります。

その判断の仕方も、2日間の講座修了後には理解していただけると思います。

マタニティトリートメントは主治医の許可が必要?

マタニティトリートメントの際に、妊婦さんに「主治医の許可」を得ていただくか、否か。

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マタニティトリートメントを取り入れているサロンのHPを見ていると、「かかりつけの産婦人科医の許可をいただいてください。」と、書かれているものがよくあります。

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横道に逸れますが・・
「許可をいただいてください。」という言い回しは、ちょっと失礼にあたりますよね。
この場合の「いただく」は「もらう」の謙譲表現ですから、お客様に対しては使いません。
例えば、「許可を得ていただきますようお願い申し上げます。」(この場合の「いただく」はセラピストによる依頼の表現なので○)、またはシンプルに「許可を得てください。」などがよいのではないでしょうか。

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私は「主治医の許可」を得ることよりも、

「妊婦A子さんは、トリートメントが有効な体調である」
「妊婦B子さんは、トリートメントが禁忌な体調である」

と、セラピスト自身で判断できる知識が重要だと思っています。

実際にあった話ですが、妊婦さんが主治医に許可を得ようとしたら、「どんなレベルのトリートメントをやるのか分からないのに許可なんて出せない。自己責任で受けてください。」と言われた、というケースもありました。

そんなことを言われてしまったその妊婦さんは、マタニティトリートメントが怖くなり、結局受けるのを止めてしまいました。

地域密着型のサロンであれば、一度、地元の産婦人科や助産院に、ご挨拶に行くのもよいですね。
でも、あちこちからお客様がいらっしゃるようなサロンであれば、不可能です。

いずれにしても、トリートメントが禁忌となる病気の病名だけではなく、その症状や伴うリスクもしっかりと理解する必要があります。
そして、どのようにしてセラピストがその病気を見極めることができるのか、これもしっかりと学ぶ必要があります。カウンセリングの際に、伺うべきポイントを押さえて、そこから判断することができるような知識を養います。

主治医に禁忌かどうかの判断を丸投げするのではなく、セラピスト自身で判断できるようになる、これは他人の心と体をケアする立場として当然のことですよね。

ただし、元々の持病のある方や、心配性な方、体調に不安がある方などは、主治医に『相談』されるようにアドバイスするのは、よいことだと思います。


当スクールのマタニティアロマトリートメント講座では、妊娠期特有の禁忌の病気やカウンセリングの際の判断方法について、しっかりと学んでいきます。

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【講座修了者の方へご連絡】
6月の再受講の枠はいっぱいになってしまいました。m(_ _)m
ご希望の方は7月以降にお願いします。

シャンプーの香りの赤ちゃん

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子宮や出産に関わるエトセトラ。

子宮は、女性にとってはなじみ深い臓器であり、神秘に満ちている臓器だからでしょうか。
たくさんの都市伝説がありますよね。

先日も、受講していただいた方から、

「女性の場合、合成シャンプーの界面活性剤の毒素が子宮に蓄積されて、月経で排出しているけど、妊婦さんの場合月経がないので、だから最近の妊婦さんは、出産のとき、羊水からシャンプーの香りがしたり、泡立ったりしている、とネットで見たんですけど・・」

というお話が出ました。

これはもう、ずいぶん昔から言われている話です。
結局のところ、どこかのマルチ商法のプロパガンダなのですが、耳心地のよいセオリーが自然回帰志向にマッチしてしまったのでしょうね。

そもそも、界面活性剤がシャンプーの香りなのではなく、香料が界面活性剤によって可溶化したものがシャンプーの香りだと思うのですが・・


私は、セラピストとして分娩のケアもしており、分娩室で赤ちゃんの誕生の瞬間にも日常的に立ち会っています。しかしながら、これまで一度たりとも、シャンプー臭の羊水や泡立った羊水を見たことはありません。

確かに産まれたばかりの赤ちゃんは皆、ふわっと何とも言えないやさしい香りがするのですが、シャンプーの香りとはまったくの別物。

逆に、シャンプーが子宮を標的器官として狙えるのなら、子宮系疾患の治療に応用できるでしょうね。


子宮や出産に関する似非科学が、セラピストの間にもたくさん横行しています。
エビデンスがすべてだとは思いません。胎内記憶にしても胎教にしても、立証されていなくても母子間のアタッチメント形成によい影響を与えることは事実。

ただ、横暴な似非科学によってセラピストが妊婦さんを振り回してしまうことは、心身をケアする立場の責任を軽んじています。


正しい知識と技術を身につけた、マタニティセラピストを目指してください。


プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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