最終確認講座(マタニティアロマトリートメント講座)

今週は、妊婦さんをモデルにしたマンツーマン講座、最終確認講座をおこないました。

モデルになっていただいたのは、妊婦さんであり、セラピストさんであり、以前マタニティアロマトリートメント講座を受講していただいた方でもあるので、一般の妊婦さんとはアドバイスの質が違います!
たいへん分かりやすく適切なアドバイスをいただくことができました。
(毎回、モデルさんはできるだけ、当講座受講生で、妊娠セラピストさんにお願いするようにしていますが、こればかりはお約束ができない、、ごめんなさい。)

どんなに上手なベテランセラピストの方であっても、初めて妊婦さんの施術をする際は、緊張してしまうもの。
なので、サロンのメニュー化とする前に、このようにカウンセリングからトリートメントまで、一緒に確認することはたいへんよい機会だと思います。


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あっ、私の方が妊婦の貫禄が漂っていますが、本物の妊婦さんは真ん中の方です。念のため。笑


施術中、ぽんちゃん(仮称)はぐるぐるとよく動いていたそうです。
トリートメントによって母体の血行が促進されて胎盤の絨毛間腔内に充満し、絨毛から摂取された酸素や栄養素が臍静脈に流れ込んで、お腹の赤ちゃんに行き渡ります。また母体の腹部もハリがなくなり柔軟性を帯びてくるので、運動環境が整い、マタニティトリートメントをしていると、赤ちゃんがとてもよく動くようになります。

まさに、マタニティトリートメントは、妊婦さんと赤ちゃんの二人をトリートメントしているんですね!

モデルになっていただいたセラピストさんとぽんちゃん(仮称)、ありがとうございました。
ご出産報告、楽しみにしていますー!


そして、その翌日は、7月の産後アロマトリートメント講座でした。
今回も、とても有意義な時間を皆さんでお作りいただいたことに、うれしく思っています。

こちらの講座では、産後の乳房についてのお話もしています。

先日、不衛生な「母乳」をネット購入しているというショッキングな記事がありました。
私たち、妊産婦ケアをおこなうセラピストは、そのように追いつめられた母親たちに、母乳の分泌を促すハーブティや食生活のアドバイスなどをしてさらに追い打ちをかけることないよう、「乳房」でなく「人」をケアしていきたいものです。

ちなみにですが、、
乳房に対するアプローチを特にしなくても、全身のアロマトリートメントによって母乳分泌が促進されることはよくあります。それは血行が促されることはもちろんですが、精油の快香気が大脳辺縁系を介して、プロラクチン・オキシトシンを分泌する脳下垂体にも働きかけるからという理由もあります。


次回の産後アロマトリートメント講座は、10月28日(水)です。
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医療現場におけるトリートメントの認知度

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とつぜんですが、ケーススタディです。

症 例
妊娠24週、血圧・尿糖・タンパクは正常、特にお腹のハリも感じていない
かかりつけの産婦人科医師から、
・「胎盤が低いところにある」と言われた
・「前置胎盤」とは診断されていない
・「トリートメント?大丈夫じゃないの?」と言われた


さて、セラピストの皆さん。
このクライアントにトリートメントをおこないますか、それとも禁忌としますか?


医師がOKと言っているんだから、当然やっちゃっていいですよね?
一応、圧は弱めにしときましょうか?
念のため、お腹まわりはさわるの止めましょうか?



医師や助産師から、「トリートメントは禁忌」と言われた方については、いかなる場合でも禁忌です。これは例外の一切ない鉄則。

しかし、たとえ医療者から、「トリートメントOK」と言われた場合であっても、お断りをすべきと判断できる「知識」と「責任」とクライアントを「尊重する心」が、セラピストには必要だと思っています。


多くの医療現場において、アロマトリートメントなどの補完療法・民間療法の認知度・理解度は、まだまだ低いです。

「毒にも薬にもならない」
「害もなければ益もない」

残念ながら、そんな位置づけかもしれません。
これは、私たちセラピスト側にも責任があると思っています。


(私のいる産婦人科では、医師、助産師、看護師の方から、今は共に働くチームとして受け入れていただいていますが、最初はやはり産婦人科特有のヒエラルキーがありました。ここに至るまでには、私たちセラピストの汗と涙の日々が5年くらいはあったかな。。このお話は別の機会に・・)


ですから、私たちには当たり前のトリートメントに伴うリスクは、医療者には認識されていないかもしれないと想定して、私たちは考える必要があります。


ちなみに、この症例のキーワード
・妊娠24週
・前置胎盤の疑い


「前置胎盤」は、原則妊娠31週までに診断されます。(日本産科婦人科学会・産婦人科診療ガイドライン産科編2014)
診断されるまでの間は、「前置胎盤かもしれないし、違うかもしれない」状態なわけです。
だとしたら、はっきりと診断されるまでの間は、トリートメントは禁忌とします。
診断の結果、「前置胎盤ではない」と分かったら、それからトリートメントをおこなうようにします。

要は、グレーゾーンのときは禁忌、という考え方です。
(そもそも前置胎盤はなぜトリートメントが禁忌なのか、というお話は今回はばっさり割愛。)


これは、セラピストの責任回避を優先にして考えた結果というよりも、クライアントの安全を優先という考え方をすると、自ずとセラピスト自身を守ることにも繫がります。


では、次のケーススタディです。

症 例
・妊娠35週
・以前、胎盤が低いと言われたが、今は言われていない


さて、トリートメントはどうしますか。



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双子を妊娠中の方へのトリートメント

一昨日と昨日の2日間、7月のマタニティアロマトリートメント講座が終了致しました。
今回も、東京、神奈川、千葉、埼玉の近郊のみならず、遠くは石垣島からもいらしていただきました。

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みごとな逆光!笑
皆さんのキラキラすてきな笑顔が、カメラマン(私)のせいで台無し。m(_ _)m


ご参加いただいたセラピストの方の中で、ご自身が双子ちゃんを出産された方がいらっしゃいました。
妊娠時の貴重な体験談もお話いただき、皆さんと共有することができました。ありがとうございます!


聖隷浜松病院学術広報室によると、日本人は人種的に双胎妊娠(双子ちゃんの妊娠)が少なく、自然妊娠の場合では150組に1人ほど。

私もこれまで何人かの双胎妊娠の方を拝見していますが、ヒトの子宮は本来1人用に機能するよう設計されているところ2人入っているので、皆さん、ひどい腰痛や股関節痛などいくつものマイナートラブルを抱えていました。およそ妊娠8ヶ月の時点で単胎妊娠の臨月の子宮の大きさ以上になるので(胎児の合計体重が3kg+羊水や胎盤も2人分)、体のツラさも2人分です。

必然的に、早産や妊娠高血圧症など妊娠や分娩に対するリスクも高くなってきます。
多くの方が、事前に1ヶ月ほどの管理入院をされます。

従って、双胎妊娠の方をトリートメントする際は、通常のマタニティトリートメントの禁忌確認事項に加えて、さらにお伺いすべき事項があることをセラピストは知っておかなければいけません。


マタニティトリートメントがより一般的になり、たくさんの妊婦さんが心も体もリラックスして過ごすお手伝いが、私たちセラピストによってできるようになるのは、とてもよいことだと思います。
そのためには、まずは「トリートメントをしてはいけない状態・時期」をしっかりと判断できる知識を身につける必要があります。



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「パンパンのふくらはぎ」と「股関節」

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先日、産後トリートメントの方で、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)がひどく大きく(太く)なっている方がいらっしゃいました。
さわると、パンパンに張っている状態。

通常、健常者のクライアントであれば場合は、浮腫(むくみ)がまっ先に思いつきます。
アロマセラピストなら、うっ滞除去作用のある精油でドレナージュ・・という対応をするでしょう。

ただ、産後の場合、他にも仮定される原因がいくつかあります。
その代表的なものが、「股関節」のトラブル。

股関節の機能としては、「無痛性」「可動性」「安定性」の3つが備わっていること。
妊娠から出産時にかけて、骨盤や股関節になんらかのトラブルがあると、これに支障がでてきます。

すると歩くときに、股関節の伸展ができずに、代わりに「足関節」で歩くようになります。
要は、足底だけで地面を思いっきり蹴り出すことで、前に進む、という感じ。

足関節は、おもに下腿三頭筋によって動きます。

それで、ひざ下がパンパンで、サリーちゃんの足(←ご、ご存知ですか・・)になってしまうんですね。

この場合は、下腿部だけでなく、股関節にもアプローチが必要となります。
(もうちょっと、言えば、膝関節もですね。)


ただし、変形性股関節症などの損傷や炎症を発症しているときは、医療機関の受診をお勧めすることも、私たちの重要な仕事です。また、産後の浮腫には、数としては少ないですが深部静脈血栓症なども考えられます。



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プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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