子宮を温めると妊娠するってホント?

■ 産婦人科医に学ぶ セラピストのための不妊症セミナー(クリック)
※定員の40名に達しましたが、ご好評につき若干の増席をいたしました。
→ 満席につき、キャンセル待ちとなります as from 10/2


ご参加の皆様から、事前に婦人科系に関するご質問を受け付けています。
セミナー当日、桜井医師と竹本理事に、
『医学的なエビデンスや日々の豊富な臨床に基づいた視点』で、
時間の限り教えていただく予定です。

実は、↑上記赤字が、今回、私がもっとも重要視しているところ。


不妊症にまつわるお話は、

・ネット上の出処不明の噂話
・個人セラピストが数人のお客様に効果があったようなレベルの話
・常識を超えたスピリチュアルな話

などの情報が横行しており、セラピスト自身も振り回されている気がしてなりません。


ですから、EBM(evidence based medicine)をポリシーとして掲げている美人化計画様から、ぜひ根拠に基づく知識を皆で共有できたらと思っています。


ちなみに、今、いただいているご質問は・・


*妊活によいと言われているものはたくさんありますが、本当によいもの、実績のあるものはなんですか。

*骨盤内の血流をよくしたり、子宮を温めることで、本当に不妊症の改善になるのでしょうか。

*不妊症の方は今後もっと増えていくのでしょうか。

*精子と卵子の相性が悪くて不妊症となった場合、どのように改善できるのでしょうか。

*妊活中の方にどのような思いで接すれば、不快なお気持ちにさせることがないでしょうか。

*婦人科系の病気は体質や遺伝によるところが大きいのでしょうか。

*20代男性の精子は半数以上が奇形と聞きましたが、本当でしょうか。


などなどなど。


講義やトークセッションのときに、しっかりと伺っていくつもりですので、ご参加の方はもうしばらくお待ちくださいねヽ(≧∀≦)ノ


私たちセラピストに、いったい何ができるのか。
見極めていく力を身につけていきたいと思っています。




■ 産婦人科医に学ぶ セラピストのための不妊症セミナー

日 時: 2015年10月20日(火)13:00-15:30
場 所: NATULUCK日本橋 地下鉄・三越前駅 徒歩5分
受講費: 8,000円(税別)


申し込み方法
セミナー専用メール(seminar@maternity-school.com)まで、下記をご連絡ください。  件名: 不妊症セミナー
1)氏名(ふりがな)
2)携帯番号
3)お住まいの都道府県(住所は不要)
4)職業
5)産婦人科系のことに関して質問事項なんでも(任意)

※こちらの講座は「非医療者のボディーワーカーが、どのように不妊症の方に関わることができるのか」という趣旨の下で企画された内容となります。医療者の方はその旨ご理解の上お申し込みいただくようお願いいたします。
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妊娠中に使用できる精油

■ 妊婦さんに使用可能な精油

これに関して、アロマセラピー業界全体での統一したガイドラインはありません。

それは、妊婦・胎児と精油との関係性を示す科学的に利用できるデータが圧倒的に少なく、また実験テストをおこなうことは倫理的に許されるはずがないことが、その原因と思われます。

ですから、各協会で独自の判断基準を設けており、それが協会によってかなり異なり、また、アロマセラピーの権威と呼ばれる先生によっても異なるため、業界全体の統一の見解はないのが現状です。


マタニティアロマトリートメント講座でお伝えしている精油の禁忌は、「精油の安全性ガイド・第2版/改訂版(ロバート・ティスランド)」と、私が定期的に学んでいる三上杏平先生の精油化学の授業の中で禁忌としている成分からのシェア、また、使用をお勧めする精油は、その両方のデータを基に、私のこれまでのマタニティケアの臨床から、色々な意味で「使える精油たち」を選び出しています。
精油の使用方法については、産婦人科の先生にご意見を伺っています。


ロバート・ティスランド「精油の安全性ガイド」改訂版の発行は、世界中のアロマセラピストが待ちわびていたもので、精油に関する情報量が収載されたガイドブックでこれ以上のものは他にないと思っております。

ですが、あれだけの膨大な文献を概括した本であっても(膨大だからこそか、、)、矛盾点や疑問点が湧き出て来るのが、アロマセラピーのまだまだ奥深いところです。

例えば、安全性ガイドにはスイートバーチやウィンターグリーンなどの主成分「サリチル酸メチル」は、中毒性があるため、妊娠中は避けるべき精油と記されていますが、薬理学的には、妊娠中は「インドメタシン」「ジクロフェナクナトリウム」などの湿布薬は使用制限されていますが、「サリチル酸メチル」を主成分とした湿布薬は、逆に第1選択の外用薬と言われているようです。

これをどう捉えるかは、また見解が分かれるでしょうね。

私は、個人的にセラピストとして妊婦さんに使用する場合なら、妊娠週数、使用方法、使用回数、濃度などを考慮して、ウィンターグリーンを使用することはありますが、講座ではグレーゾーンは黒という考えでお話ししています。


先日、勉強会に参加した際、バーグ先生もおっしゃっていましたが、セラピストであるなら、本や雑誌、ネットなどに出ている情報は鵜呑みにせずに、疑って調べる、もしくは自分でやってみて体感する姿勢は大切だと感じています。

そして、アロマセラピーの情報は常にアップデートされるものなので、キャッチアップを怠らないように心がけたいと思います。

私が、イギリスで ITEC (International Therapy Examination Council) のアロマセラピーの勉強をしていた時代は、妊婦さんに使用可能な精油は、マンダリンのみと言われていました、たしか、、


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妊娠中・産後のホルモンに応じたトリートメント

「産前産後のホルモンの変化と、それに伴う効果的なトリートメントが知りたいです」
というご質問をいただきました。


『妊娠するとホルモンバランスが乱れる』

そんな言葉をよく聞きます。
この ”乱れる” というのは、どういうことなのでしょうか。
まずは、周産期のホルモン分泌について、改めて考えてみたいと思います。


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セラピストなら周知のとおり、非妊娠時、女性ホルモンは月経周期に大きく関わってきます。

女性ホルモンとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを指します。
その名まえが表すように、卵胞(卵巣にある卵子を含んだ細胞)と黄体(排卵後、排卵によって破れた卵胞が変化したもの)で生産されています。

この女性ホルモンをコントロールしているのは、視床下部ー脳下垂体ー卵巣系。
間脳にある視床下部は、血中のホルモン量をチェックして、必要に応じて、性腺刺激ホルモン放出ホルモンを分泌して、脳下垂体に指令を出します。そして、指令を受けた脳下垂体は、今度は卵巣に指令を送るため、性腺刺激ホルモンを分泌します。指令を受けた卵巣では、周期的に卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌を繰り返すというメカニズムです。

非妊娠時であれば、この月経周期に合わせて、トリートメント内容や精油の選択を変えていくこともとてもよいと思います。


それでは、妊娠中はどのように変化をしているのでしょう。
妊娠中、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌は、卵巣ではなくて、胎児胎盤系に移行されます。胎児胎盤系とは、胎児と胎盤が一つのユニットとなり、始めて完全なホルモン分泌が行われるため、こう呼ばれます。(胎盤で生産されて→胎児側の副腎・肝臓で変換され→再び胎盤で変化するようなシステム)

妊娠中、これらの女性ホルモン値は、非妊娠時のように周期的に増減を繰り返すことなく、出産にむけて、上昇を続けていきます。妊娠末期にもなると、卵胞ホルモンは、非妊娠時と比べて、血中に100倍、尿中に500−1000倍もの量が分泌されます。

また、女性ホルモンが胎児胎盤系で分泌されるため、妊娠中は、脳下垂体から卵巣に指令を送る、性腺刺激ホルモンは抑制されています。


そして、出産から産後。
分娩第3期、赤ちゃんが娩出された後に、胎盤も娩出されます。俗に「後産」と呼ばれるもので、胎盤が娩出されて、ようやく分娩が終了となります。

産後、母体は胎盤がなくなったことにより、卵胞ホルモン・黄体ホルモンは、もとの卵巣で生産されるようになり、3−4日で非妊娠時の値まで、がくんと減少します。また、抑制されていた性腺刺激ホルモンの分泌も再開されます。

100倍、1000倍であった卵胞ホルモンは、たった数日で元のレベルまで変動するのです。

また、特筆すべきは、脳下垂体から分泌されるプロラクチンとオキシトシンで、いずれも乳汁分泌をコントロールするホルモンです。
プロラクチンは、実は妊娠初期からその値は上昇して、分娩時に最高値となり、その後は下降していき、授乳しない場合で2−3週間、授乳中でも3−4ヶ月で基礎分泌量は非妊娠時の値まで戻ります。赤ちゃんの吸綴刺激(乳首を吸う刺激)によって一過性で上昇するようになります。授乳中、排卵を抑制するのも、このホルモンの作用によるものです。

オキシトシンは、近年、「愛情ホルモン」などと呼ばれて注目されていましたね。
オキシトシンの生理作用はとても多彩なのですが、この時期の特徴としては、子宮筋の収縮作用と、乳腺の枝分かれした先、腺房の周りの細胞を収縮させて射乳反射(母乳を出す反射)をおこすことです。プロラクチンとはことなり、吸綴刺激だけでなく、赤ちゃんを見たり、考えたり、においを嗅いだりしただけでも、オキシトシン値は上昇し、射乳反射はおこります。



ながーーくなりましたが、コンクルージョン。

産前産後、ホルモンバランスは "乱れている" 訳ではないのです。
必要なものを、必要なタイミングに、必要な分だけ、ママと赤ちゃんのために常に変化しながら分泌しているのです。

よって、そのような時期に、私たちセラピストが「ホルモンバランスを整える」必要はなく、従ってホルモン分泌を意識したトリートメントも必要ないと考えています。
強いて言うなら、ホルモン分泌を妨げる「ストレス」「不安感」「恐怖心」「過度の疲れ」「睡眠不足」などの因子を緩和できるようなトリートメントをおこなうことがよいのではないでしょうか。


また、産婦人科にて産後トリートメントをおこなっているセラピストの方は、分娩後の急激なホルモン変化に伴うことが一因であるマタニティブルーには、「分娩の振り返り」が有効だとも言われています。非医療者の立場であるからこそ、より患者様に近い立場でお話を伺うことができるのが、私たちの強みでもあります。
ひと言、「お産はいかがでしたか?」と聞いてみるのも有効だと思います。
もしそこで、重要なキーワードが出てきたら、助産師・看護師の方に報告することも忘れないようにします。



まあ、それにしても、読む気も失せるほど長いこと。笑
ご参考になれば幸いです。


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参考
NEWエッセンシャル産科学・婦人科学/池ノ上克
岡山大学医学部附属病院中央検査部インフォメーション
周産期ケアマニュアル/立岡弓子

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プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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