仙腸関節の痛み

妊娠中の「腰痛」には、様々な原因があり、そのトラブルの出方もまちまちです。

  • 背中全体の痛み
  • 臀部の痛み
  • 何か動作をしたときに生じる痛み
  • 関節の痛み
  • 神経系の痛み・・


「腰痛」を訴える妊婦さんがいらしたときは、まず「どこが」「どのように」痛いのか、確認をします。

たとえば、「歩こうとすると、恥骨が刺すように痛い」という訴えの場合など、私たちセラピストには禁忌となる痛みもあるので、要注意です。



もっとも多いと感じているのは、

「この辺が全体的に、重い感じがします。」
と、背中から腰部の広範囲を手のひらでなでるように指示(パームサイン)する方。


この場合は、腰背部へのアプローチが有効です。
ただし、腰部から腹部に向かって強い圧をかけることは、子宮内圧が増大することも考えられるので、避けるようにします。

特に妊娠20週を過ぎた頃からは、子宮底長は15−20cmほどになるので、子宮は骨盤内には収まりません。背部からの押圧に対して、筋肉のみで子宮は守られている状態です。



パームサインではなく、「ここが痛いです。」
と上後腸骨棘(仙腸関節)のあたりをピンポイントで指差しした方。

この場合は、仙腸関節周辺にある筋筋膜や靭帯に柔軟性を持たせる手技が有効となります。


いろいろな手技がありますが、
下の写真なら、セラピストは反対側に立ち(赤い矢印側)、大腿部を自分の方にゆっくりと少しずつ引き寄せていくようにすると、背部から圧迫することなく、緊張した筋膜をリリースできます。


決して、黒い矢印の方向に、圧迫することはしないでください。
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新宿御苑の桜

スクールでお借りしているロハスムーン近くの新宿御苑の桜が見頃です。

来週、マタニティアロマトリートメント講座にご参加の方は、ちょっと早起きして寄ってみてはいかがでしょうか。(入園料200円かかります)

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妊娠中の便秘、食物繊維を摂ればよくなりますか?

新講座のご案内です。

妊娠・出産・産後にまつわる情報は、今やネットや雑誌などに、あふれかえっています。

しかし中には、デマやニセ科学もたくさんあり、不安を抱えた妊婦さんは、そんな情報に一喜一憂して振り回されています。


そこで、教育の現場にもたずさわっていた助産師を講師に、妊娠中の予防医学と栄養を中心に専門知識を学び、皆さんが行っているマタニティケアがより確かなものになるような、アドバイスができるようにしていきます。


講座名
プロフェッショナル・アドバイス講座
★詳細・申し込みはこちら

受講料
6000円(税込)・・スクール受講生
7000円(税込)・・受講生以外

日時
2017年5月18日(木)
13:00−16:00(3時間)

内容
理論・実技(簡単な運動)
  1. 妊娠期特有の疾患にならないために、妊婦がしたほうがよいこと・ダメなこと
  2. 健康な妊娠生活のために、必要な栄養と食事
  3. むくみや腰痛などのマイナートラブル予防と軽減のための、自宅でできる簡単な運動指導(ヨガ)
  4. 母子手帳のただしい見方、押さえるべきポイント、など

受講対象
セラピスト、ボディーワーカー、ベビーマッサージインストラクターなど妊産婦ケアに関わる仕事をされている方(3−7名)


ちなみにブログタイトルの、「妊娠中の便秘は、食物繊維でよくなりますか?」

妊娠中の便秘も、一般の方同様、
①規則正しい生活
②水分摂取
③食事の栄養バランス
④適度な運動

上記が基本的対応になります。


コクランレビューに、妊婦が2週間、1日10gの食物繊維の摂取で、便通頻度が増加したという、メタアナリシスの検証結果があります。(Jewell D, 2001 Apr)
(※厚労省の摂取目標量は成人女性で18gなので、10gでは正直、不足ですが..)

食物繊維には、水溶性(納豆、海藻など)と不溶性(根菜類、きのこなど)があり、どちらもバランス良く摂取することが大切ですが、過剰摂取で、膨満感や腹痛を引き起こすこともあるので、その場合は摂取量を控えるようにします。(妊産婦・授乳婦の疑問92/NKDより)


根拠に基づいたアドバイスとしては、
「水分を十分に摂り、適度な有酸素運動(切迫の方は除く)をして、睡眠時間などの生活習慣を見直した上で、2種類の食物繊維をバランス良く摂ることがよい」
ということになります。

妊娠中の便秘予防の、適切な栄養・食事アドバイス、運動などは、講座でより具体的にお伝えします。

プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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