精油の選び方は、何を基準にしていますか

アロマセラピーを学んだきっかけに、
「薬の服用に疑問を感じて」という方が、結構いらっしゃいます。

できるだけ薬は飲みたくない。
薬による副作用が心配。
薬は他の臓器にも負担がかかる。
薬は対処療法だ。

そして、
薬に頼ることなく、精油を活用して、自身の「治る力」を最大限に引き出していきたい。

そんな想いで、アロマセラピストを志したはずなのに・・・

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いざ、クライアントを前にして、精油を選ぶとなると、

頭痛だから、鎮痛作用のある、ラベンダーアングスティフォリア
生理痛がひどいなら、鎮痙作用のある、カモミールローマン
むくみがあるから、鬱滞除去作用のある、ジュニパーベリー

など、症状に対する作用で精油を選んでしまうのです。


これでは、薬が精油に変わっただけ。
本質は何も変わっていません。

そもそも、精油は天然だから安全などと考えるのは大きな間違いで、精油にも副作用はありますし、使い方によっては臓器に負担をかけることもあります。



アロマトリートメントで使用した精油は、そのほとんどが空気中にふわふわっと漂います(揮発性)。
なので、アロマセラピーは嗅覚からのセラピーとも言えます。

嗅上皮から大脳辺縁系に伝わることで、人間のもっとも本能的な欲求や感情を刺激します。
好き 嫌い 心地よい 不快 

そこから、視床下部、脳下垂体へと伝達していくと、今度は自律神経系や内分泌系への刺激となります。



精油の知識を、詰め込んで、詰め込んで・・
という学び方をしていると、薬理作用ばかりに飛びついて精油を選んでしまいがち。

でもセラピストたる者は、
クライアントが、もっと自分自身に意識を向けていくことができる環境を作り出せるように、精油の選択を考えないと、結局は「疑問を感じていた薬」と一緒になります。


基本的な倫理として、私たちには治療はできません。
私たちにできることは、クライアントが持っている「自分で治る力」を引き出すこと。

それがアロマセラピーの本来の意味であると思っています。


これは、私自身、たくさんの失敗を積んでいるからこそ、威張って言えます(笑)。

出産ドゥーラとして、分娩に立ち会っているとき、
陣痛の途中で、血圧が160,170,180とどんどんと上がってしまうクライアントがいます。
そんなとき、「アロマには降圧作用のある精油があるから!」と、スイートマジョラム、イランイランなどを、ジェル基材に希釈してみぞおちや頸動脈に塗布したり(アドレナリンや副腎皮質刺激ホルモンの抑制を狙った)、副腎の経穴に原液塗布したり(アドレナリン分泌の抑制)、芳香による深呼吸を促したり(副交感神経系の刺激)。

とにかく知識をフル回転させて、必死に試みてみた経験、数知れず。

で、

まったく、下がらず・・

そのうち、胎児の心拍数も不安定になり、緊急帝王切開に。


こうやって何度も無力感に打ちのめされましたが、同時に精油の使い方を間違えていたことに気づくこともできました。(ドゥーラとしての立ち位置も間違えていた)

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いつも言っていることですが、
精油にしても、妊産婦領域にしても、学んだ知識は、クライアントに押し付けるためでなく、自分自身をジャッジメントすることに、大いに使っていきたいと思うのです。



来月、バーグ文子氏のアシスタントを長年務めていた講師を呼んで、セラピストのための精油集中講座をおこないます。


特別講座 セラピストのための精油集中講座

第1回 6/17(金)13:00-17:00
女性特有の病気・トラブル

第2回 7/15(金)13:00-17:00
心の不調とからだの不調

第3回 8/19(金)13:00-17:00
スキンケアとアンチエイジング


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プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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