精神障害の妊娠中の方には、どうすればいい?

もうかなり前のことです。


そのクライアントが、はじめてトリートメントにいらしたときは、妊娠20週でした。

カウンセリングシートの薬の服用欄に、マイスリー(睡眠薬)の他、いくつかの抗不安薬の名前が書かれていました。

話を伺っていると、
やはり、境界性パーソナリティ障害、うつ病などいくつかの障害が併存している妊婦の方。

20代から薬を飲み始め、ここしばらくは症状は安定していたそうですが、妊娠をきっかけに減薬してから、たまに突然の不安感、イライラが起こるとのこと。
また、それが起こるかと思うと苦痛です、とおっしゃっていました。



精神障害をお持ちの妊娠中の方へのトリートメントは、禁忌事項に該当する症状がなければ可能です。
むしろ積極的に受け入れていただいてよいと思います。



このような方にトリートメントをおこなう時の、セラピストとしてのスタンスは、

改善しようと試みない!



治療をするのは私たちではありません。
「治りたい」という気持ちのクライアントご本人が主体となります。何よりも、一朝一夕に改善するものではなく、長い長い年月を要します。



では、私たちはいったい・・?

私たちは、クライアントにとっての「心の拠り所」になれたらいいと思っています。
クライアントが「あのセラピストさんのところに行けば、心地よくなる、気持ちよくなる!」と思っていただける場所。

そんな「受け身」の立脚地でいるのがちょうどよいです。



冒頭のクライアントは、その後ずっと通い続けていただきました。
そしてご出産後に、とても心温まるお手紙をいただき、私のところからは卒業されていきました。


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プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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