セラピストの倫理観

マタニティトリートメントに限らず、

私たちセラピストのおこなうトリートメントは、リラクゼーションを提供してその人の持つ自然治癒力を高めいくことが目的です。



ところが、国民生活センターへの「施術による危害」の相談が、この5年間で1000件以上に上るとのこと。(NHKクローズアップ現代2016/2/10放送)

癒されに行って、健康被害に合うとは、だれも思っていなかったでしょうね。
おそらく、施術者も。



スクリーンショット 2016-10-08-2 


以下、そのときの放送分をもとに、考えてみたいと思います。


被害にあったお二人の方が出ていました。
一人は、上腕の内出血。
肩こりが辛くて、施術を受けに行ったら、セラピストに強圧で押されて、こうなってしまったとのこと。

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もうお一人は、頚椎損傷。
もともと、高齢者に多い、首の靭帯が硬くなり神経を圧迫する疾病があったとのこと。
セラピストがそこを見逃し、首を急に捻転してしまったことによるもので、その後会社も辞め、痛みと痺れに苦しむ毎日だそうです。
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なぜ、このようなことが起こってしまったのか。


施術をしている人間が医学を知らない。人の体、人体構造を知らない。


安易な気持ちで施術をかけている例が、とても多いです。
(整形外科医・喜多保文先生)

本当にその通りだと思います。

人の体の解剖学や、病理について、ごく初歩的なことすら知らないセラピストが、残念ながら存在します。

「ひざから下は、2本の骨がありますよね。」
「そうなんですか?1本だと思ってました。」
(実際にあった会話)

そして、いきなり強擦強圧での施術。

こっているところを見つけたら、そこをひたすら、強く押したり、擦ったり。


慎重であるべき人の体に触れることを、いい加減な知識と技術、もしくは、自己過信した知識と技術で行っていることが、被害の原因だと考えられます。


やはり人体になんらかの働きかけをするってことは、本来は危険性を持っている。
その危険性をいかに排除し、安心・安全の施術を提供できるか。

そこのところは、教育とリスクマネージメントですね。
(明治国際医療大学 矢野忠特任教授)



大手サロンでは、教育を見直すところも出てきたようです。

講師
「首は、非常にナーバスなところだから、強くやらない。お客様が『もっと』と言っても、頑張りすぎない」
「肩甲骨の下に肋骨しかないので、下1/4は圧迫禁止。真上から押すと、肋骨がポキっといきやすい」

そんな、現場に沿った研修を行っていました。



しかし、個人で働くセラピストの場合は、現状、セラピストの倫理観に委ねられています。

すべてのセラピストが、人の体に触れる「怖さ」と「責任」を考えたら、

セラピストとしての基礎的な解剖学、病理すら知らずして、お客様に触れることなどできない!

ことに、気がつくことを願ってやみません。



マタニティアロマトリートメント講座では、原則的には、そのセラピストの持つ手技を活かして、マタニティトリートメントをおこなっていただければと、考えています。


ただし、安全面への配慮に欠けた手技や、技量不足が見受けられた場合は、手技を変えていただくようにしています。
その場合は、後日に実技復習講座を受講するなどのフォローアップ講座への参加もお願いしています。

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プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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