精油の安全性-ロバートティスランドのブログより

アロマセラピーはその香り成分が、私たちの情動に働きかけて、リラックスしたり元気になったりするので、頭よりも心で精油を選ぶ、という私なりの持論があります

ただし、それは薬理作用をないがしろにするという意味ではなく、そして何よりも「精油を安全に使える知識を持って」という大前提があります。

以前、助産院で、赤ちゃんの足裏に1滴精油を塗布して、ベビーマッサージをすることを勧めていたということを聞いて、愕然としたことがあります。(皮膚に炎症を起こすので、やめてください)


ロバートティスランドが、自身のブログで、精油の安全性に一石投じたポストをされていました。

とても素晴らしい内容でしたので、ここでシェアしたいと思います。
※原文はかなり長文なので、途中省略しています。和訳の間違いがありましたらご指摘ください。


Why safety is important by Robert Tisserand

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Although essential oils are natural substances, “natural” and “safe” have never been synonymous. Nature is replete with poisonous plants (deadly nightshade, wolf’s bane, foxglove, suicide tree, etc.) not to mention spiders, snakes, scorpions etc. Natural bitter almond oil even contains cyanide, though it has been illegal to sell this since 1890, unless the cyanide is first removed. Before that, buying a 1 oz bottle at a drug store was an easy route to suicide.

This is an extreme example, but there are many potential safety issues with essential oils. These include drug interactions, fetotoxicity, liver toxicity and neurotoxicity, but the most common and tangible safety issue is adverse skin reactions. And the most vulnerable group is children under 6 years of age.

精油は天然物質ですが、「天然」と「安全」は同義語ではありません。自然界には、クモ、ヘビ、サソリなどはもちろんのこと、有毒な植物もたくさんあります。天然のビターアーモンドオイルにはシアン化物が含まれていて、1890年以降、シアン化物を除去しない限り販売することは違法です。

これは極端な例ですが、精油には多くの潜在的な安全性の問題があります。薬物相互作用、胎児毒性、肝臓毒性および神経毒性などがありますが、最も一般的で明白な問題は有害な皮膚反応です。そして6歳未満の子供たちは、特に反応を受けやすいです。


We now have a plethora of research studies that show us how essential oils can be helpful, but also how they can be harmful. Sometimes the same action can be both – for example, oregano oil kills bacteria by disrupting the bacterial wall, but has a similar effect on skin cells, which manifests as skin irritation. In this type of scenario, dilution needs to be optimal, in other words we want the amount that will kill unwanted microbes but with a minimal skin irritation.

私たちは今、精油がどのように役立つのか、どのように有害であるのかを証明するため、多くの研究を行っています。時には両方(有効・有害)に働くこともあります。 例えば、オレガノ油は、細菌の壁を壊して殺菌作用として働きますが、皮膚の細胞にも同じ働きをしてしまうので、皮膚に炎症をもたらすことになります。このような場合、希釈することが必須です。つまり、皮膚刺激は最小限に抑えて、不要な微生物を殺す量にします。


One challenge facing aromatherapy is the gradual increase of adverse events – adverse skin reactions or poisoning – that has accompanied the increase in popularity of essential oils. This, along with often baseless claims for treating serious disease, gives aromatherapy a bad reputation, and is a short-cut to increased regulation of essential oils, something that is already happening in Europe.

アロマセラピーが直面する課題の1つは、精油の人気が高まるにつれて、有害なこと - 有害な皮膚反応や中毒 - がどんどん増加していることです。それはよく、深刻な病気を治療するという根拠のない主張を伴うことがあり、アロマセラピーに悪い評価を与えています。それにより、すでにヨーロッパでは、精油の規制を強化されています。


For example, “dilute with fractionated coconut oil” is not really good enough for certain oils. According to IFRA, clove oil should not be used at more than 0.5% and cinnamon bark oil should not be used at more than 0.1% for products such as body oils and body lotions. In a 2015 Tisserand Institute survey we found that 17% of respondents who topically applied diluted cinnamon bark oil reported having an adverse reaction. Most of them had not diluted the oil sufficiently.

例えば、「ココナッツオイルで希釈する」というのは、特定の精油にはよいことではありません。 
またIFRA(※1)によると、ボディオイルやローションなどの化粧品に、クローブ油は0.5%を超えて使用してはならず、シナモン樹皮油は0.1%以上使用しない、とあります。 2015年のTisserand Institute調査では、希釈したシナモン樹皮油を使用した人の17%が有害反応を起こしたと報告しましたが、彼らのほとんどは十分に希釈していないことが分かりました。
※1
香料業界の世界安全基準の組織。アロマセラピー業界ではない。アロマセラピー業界にそのような統一された安全基準がないことをRobert Tisserandは問題視している。

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US poison center reports
Figure 1 shows the number of adverse incidents from essential oils that were reported to poison centers in the USA. Most of these were not serious, and most were accidental, but they show a worrying upward trend for children under 6, compared with older children or adults. This suggests that young children are becoming “victims” of the growth of the aromatherapy industry, which is now worth several billion dollars per year worldwide.

US poison center レポート
図1は、ポイズンセンターに報告された精油による有害事故の数を示しています。これらのほとんどは深刻ではなく、偶然な事故でしたが、就学以降の子供や成人と比較して、6歳未満の子供は心配な増加の傾向を示しています。これは、幼い子供たちがアロマセラピー業界の成長の "犠牲者"になっていることを示唆しています。アロマセラピー業界は現在、世界中で年間数十億ドル生み出しています。


For children under 6, a large number of incidents come from accidental essential oil ingestion, and these are totally preventable. Essential oils should never be handled by young children, should always be kept in a place they cannot reach, and child-proof bottle caps should be a requirement for all essential oils.

6歳未満の子供の場合、偶発的な精油の摂取に起因する多数の事故があり、これらは完全に予防可能です。精油は、決して幼児が扱うべきものではありません。手の届かないところに保管してください。また、すべての精油には幼児用ボトルキャップが必要です。


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プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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