仙腸関節の痛み

妊娠中の「腰痛」には、様々な原因があり、そのトラブルの出方もまちまちです。

  • 背中全体の痛み
  • 臀部の痛み
  • 何か動作をしたときに生じる痛み
  • 関節の痛み
  • 神経系の痛み・・


「腰痛」を訴える妊婦さんがいらしたときは、まず「どこが」「どのように」痛いのか、確認をします。

たとえば、「歩こうとすると、恥骨が刺すように痛い」という訴えの場合など、私たちセラピストには禁忌となる痛みもあるので、要注意です。



もっとも多いと感じているのは、

「この辺が全体的に、重い感じがします。」
と、背中から腰部の広範囲を手のひらでなでるように指示(パームサイン)する方。


この場合は、腰背部へのアプローチが有効です。
ただし、腰部から腹部に向かって強い圧をかけることは、子宮内圧が増大することも考えられるので、避けるようにします。

特に妊娠20週を過ぎた頃からは、子宮底長は15−20cmほどになるので、子宮は骨盤内には収まりません。背部からの押圧に対して、筋肉のみで子宮は守られている状態です。



パームサインではなく、「ここが痛いです。」
と上後腸骨棘(仙腸関節)のあたりをピンポイントで指差しした方。

この場合は、仙腸関節周辺にある筋筋膜や靭帯に柔軟性を持たせる手技が有効となります。


いろいろな手技がありますが、
下の写真なら、セラピストは反対側に立ち(赤い矢印側)、大腿部を自分の方にゆっくりと少しずつ引き寄せていくようにすると、背部から圧迫することなく、緊張した筋膜をリリースできます。


決して、黒い矢印の方向に、圧迫することはしないでください。
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プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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