シャンプーは羊水にはたまらないです!

先日、白金台のANTEnNA Hair Resortさんで、美容師の方を対象にアロマセラピーの基礎セミナーを行った際のこと。


”シャンプーの成分が、子宮や羊水にたまる”

「お客様から聞かれたことのある方ー?」

と質問すると、なんと8割ほどの挙手がありました。
ここまで、一般に広まってしまっていることに、情報操作の恐怖を感じました。

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あえて出典のURLは書きませんが、シャンプー/子宮理論は、
シャンプーの界面活性剤の一種、ラウリル硫酸ナトリウムは分子量が小さく、頭皮から吸収されて血流やリンパに乗って、子宮に蓄積する。皮膚から吸収したものは消化や分解器官を通らないので、そのまま体に蓄積される。
・・・らしい。突っ込みどころがいっぱい。


たしかに、ラウリル硫酸ナトリウムは分子量は小さいようです。
国立医薬品食品衛生研究所によると288.4ですが、例えば真正ラベンダーの主成分である酢酸リナリルは196.29、1,8シネオールで154.24なので、精油よりは若干大きめ。

体内への経路は、経口と「経皮」と書かれています。(国際化学物質安全性ガイドより


問題は、なぜそれが子宮にたまるのか??

正常な血液の循環時間は、腕ー舌時間で10−16秒、腕ー肺時間で4−8秒で、約50−60秒で全身を循環すると言われています。(こちらでは、大循環は20秒とも書かれています)したがって、どんなに遅くても1分で「代謝・解毒の器官である肝臓」に巡ります。

どう考えても、頭皮から(ごくわずかな量の)ラウリル硫酸ナトリウム吸収されたとして、それが子宮に溜まる、という理屈には無理があります。


皮膚刺激が強いから推奨しないのは納得できるのですが、子宮や羊水にたまるから赤ちゃんに悪影響がでる!、なんていう脅し文句で否定する人には恐怖を感じます。


「頭皮のプロ」である美容師の方々からも、このような誤情報を否定していただくようにお願いしました。

とても意欲的なプロフェッショナルな方々の集まりでしたので、正しい発信をしていただけると思います。アロマセラピーについても、理解を深めていただけたようで、嬉しい限りです。
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プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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