そのキャリアオイル、妊婦さんに安全ですか

キャリアオイルの中に、体内で代謝されて、陣痛促進剤と同じ成分になるものがあります。

妊婦への精油の禁忌は色々と文献はありますが(それも、協会によってまったくバラバラですが・・)、妊婦とキャリアオイルの関連性に関するものはほとんどありません。先月の三上杏平先生の勉強会はカルボン酸で、まさに私の知りたかったことを教えていただきました。


トリートメントで使用されるキャリアオイルは、ココナッツオイルなどごく一部を除いては、多くが不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸の内、体内で合成できない、α-リノレン酸などのオメガ-3とリノール酸などのオメガ-6は、必須脂肪酸として、バランスよく摂取することが必要とされています。

問題は、リノール酸の代謝過程です。
経口や経皮で摂取されたリノール酸は、体内の酵素によって、リノール酸 → γ-リノレン酸 → ジホモ-γ-リノレン酸 → アラキドン酸と、必要に応じて変換されていきます。

そして、このアラキドン酸は局所ホルモンの一種、プロスタグランジンを生産します。プロスタグランジンは実にたくさんの生理作用を持ちますが、アラキドン酸から生産されるプロスタグランジンE2とF2αが、まさに子宮収縮を起誘する、陣痛促進作用を持ちます。

陣痛促進剤には、オキシトシン系とプロスタグランジン系の2種類がありますが、プロスタグランジン系は、この作用を利用して人工的に陣痛を発来させるもの。ということは、妊婦さんにオメガ-6系のリノール酸やγ-リノレン酸を多く含むキャリアオイルを使用すると、陣痛を引き起こしてしまうのでしょうか。

代表的なオイルには、イブニングプリプローズ油、ボラージ油、グレープシード油などがあります。

これらは妊婦さんには禁忌とすべきなのでしょうか。この答えを導くためには、栄養学なども考慮して、多角的に考える必要があります。


今後、ドクターに相談して、産婦人科における分娩時のアロマセラピーケアでオメガ-6系のオイルを使用して、臨床を積んでいく予定です。

どんなデータになるか、興味津々です。
経過はスクールの講座でどんどんお話していきます!


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プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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