セラピストとしての本当の優しさ

20150114_161003_20150204111102f0d.jpg


切迫早産・切迫流産などで、医師から「自宅で安静に過ごして」と指導されている妊婦さんが、トリートメントの予約をされる場合がまれにあります。

この場合、当然、トリートメントは禁忌となるので、お断りしなければいけません。

ところが、
「動けないから足がむくんでいるんです。」
「気分も落ち込んでストレスが溜まっているんです。」
「ストレスって胎教によくないんですよね。」

トリートメントを受けたいと、あの手この手で訴えてきます。
そうなると、セラピストも「やっぱり受けていただきたい。」という気持ちになってきます。


切迫早産・切迫流産、妊娠性高血圧症候群、ヘパリン療法による不育症治療中の方など、いわゆる「ハイリスク妊娠」と呼ばれる方へのトリートメントは、改めて申し上げるまでもなく禁忌です。

ハイリスクの「リスク」とは、「妊娠や分娩に危険なことがおきる可能性」という意味で、これはたとえ健康な妊婦さんであっても「ローリスク」であり、「ノーリスク」はありません。
マタニティトリートメントに慎重さが要求されるのはそのためです。

通常、そのような「リスク」は妊婦さん自身がマネージメントします。
ハイリスクで医師から自宅安静という行動制限が出ているのであればそれに従います。ただ、想像しても分かる通り、自宅安静というのは精神的にもとても辛い状態です。ですが、そこで、セラピストがトリートメントをお受けしてしまうのは、「妊婦さんに寄り添う」という言葉の意味をはき違えています。

万が一、「妊娠や分娩に危険なことが起きてしまった」場合、たとえ、トリートメントが直接的な原因ではないにせよ、「あのときトリートメントを受けなければよかった・・」と、妊婦さんが自分を責めてしまうきっかけを、セラピストが作ってしまうのは、ぜったいに避けなければいけません。


以前、マタニティトリートメント講座を受講していただいたセラピストさんも、同じようなことがあったそうです。

でも、「ここは原田先生が言っていた、『セラピストとしてきちんとお断りをすべきところ』だと思い、お断りをしました!」
そうおっしゃいました。

まさに妊婦さんへの優しさに溢れたセラピストさんです。



*1月のマタニティアロマトリートメント講座に受講いただいた方から感想をいただいています。
受講を迷われている方、どうぞ参考にしてください。

 >> 2015/1 マタニティアロマトリートメント講座 受講者の声


関連記事
スポンサーサイト

プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

≫ マタニティセラピストスクール

≫ Facebook

http://maternity-school.com/

検索フォーム

QRコード

QR