医療現場におけるトリートメントの認知度

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とつぜんですが、ケーススタディです。

症 例
妊娠24週、血圧・尿糖・タンパクは正常、特にお腹のハリも感じていない
かかりつけの産婦人科医師から、
・「胎盤が低いところにある」と言われた
・「前置胎盤」とは診断されていない
・「トリートメント?大丈夫じゃないの?」と言われた


さて、セラピストの皆さん。
このクライアントにトリートメントをおこないますか、それとも禁忌としますか?


医師がOKと言っているんだから、当然やっちゃっていいですよね?
一応、圧は弱めにしときましょうか?
念のため、お腹まわりはさわるの止めましょうか?



医師や助産師から、「トリートメントは禁忌」と言われた方については、いかなる場合でも禁忌です。これは例外の一切ない鉄則。

しかし、たとえ医療者から、「トリートメントOK」と言われた場合であっても、お断りをすべきと判断できる「知識」と「責任」とクライアントを「尊重する心」が、セラピストには必要だと思っています。


多くの医療現場において、アロマトリートメントなどの補完療法・民間療法の認知度・理解度は、まだまだ低いです。

「毒にも薬にもならない」
「害もなければ益もない」

残念ながら、そんな位置づけかもしれません。
これは、私たちセラピスト側にも責任があると思っています。


(私のいる産婦人科では、医師、助産師、看護師の方から、今は共に働くチームとして受け入れていただいていますが、最初はやはり産婦人科特有のヒエラルキーがありました。ここに至るまでには、私たちセラピストの汗と涙の日々が5年くらいはあったかな。。このお話は別の機会に・・)


ですから、私たちには当たり前のトリートメントに伴うリスクは、医療者には認識されていないかもしれないと想定して、私たちは考える必要があります。


ちなみに、この症例のキーワード
・妊娠24週
・前置胎盤の疑い


「前置胎盤」は、原則妊娠31週までに診断されます。(日本産科婦人科学会・産婦人科診療ガイドライン産科編2014)
診断されるまでの間は、「前置胎盤かもしれないし、違うかもしれない」状態なわけです。
だとしたら、はっきりと診断されるまでの間は、トリートメントは禁忌とします。
診断の結果、「前置胎盤ではない」と分かったら、それからトリートメントをおこなうようにします。

要は、グレーゾーンのときは禁忌、という考え方です。
(そもそも前置胎盤はなぜトリートメントが禁忌なのか、というお話は今回はばっさり割愛。)


これは、セラピストの責任回避を優先にして考えた結果というよりも、クライアントの安全を優先という考え方をすると、自ずとセラピスト自身を守ることにも繫がります。


では、次のケーススタディです。

症 例
・妊娠35週
・以前、胎盤が低いと言われたが、今は言われていない


さて、トリートメントはどうしますか。



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プロフィール

マタニティセラピストスクール

原田 香

Author:原田 香
イギリスにてITECの国際資格を取得。さらに知識を深めるために、St. Mary's University(ロンドン) などで補完代替療法を2年に渡り学びました。

イギリスと日本のサロン・スパ、そして産婦人科・緩和病院などの医療機関で臨床を積み重ね、病院内のメディカルサロンの立ち上げ、外資系ホテルスパや自然派コスメブランドでのマタニティトリートメント導入にも携わっています。

これまで300名を超えるセラピストの方にマタニティトリートメントをお教えしてきました。リスクマネジメントを重んじ、安全を最優先にした、効果的なケアをお伝えしています。受講後に、産婦人科で活躍する方や妊産婦向けのサロンを営む方もたくさんいます。

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